2階建ての木造店舗建築の2階部分をシーシャバーとしてリニューアルする計画である。

外観をつぶさに観察したところ片流れの大屋根だった（当初は看板建築だと思い込んでいた）ので、その屋根裏空間が活用できるのであればシーシャバーとして最適（高い位置から排気できる）と考えた。

また水回りの移動が厳しく、厨房＋接客カウンターの位置が決まってしまうことから、入口からカウンターまでの動線を軸に、屋根裏を表しとした大きな気積の空間と、天井を低く押さえた清潔感のある個室を分節して設けることとした。

新しい部分と古い部分、天井の高い部分と低い部分、個室と全体空間、カウンターへの動線・視線と個室への動線など、あらゆるものが交差し編み込まれることで多様な場所ができ、様々なシーンやアングル、空間の広がりを生み出した。