2016.01
錦糸町のカフェ・バーの内装である。
オーナーは自身の経験から「東京には気軽にダンス公演を行えるイベントスペースがない、ライブハウスを借りるのではなく、普段もカフェやバーとして営業し町に開かれ、町に根付いている場所でイベントを行いたい」と考え、路面店かつ道に面して大きなガラス開口を持つこの場所を借りた。
そこで、奥行きのあるスペースを、道路から見て手前にカフェ・バーの客席、奥(正面)にステージを配置することにした。店の外からも中の様子がわかり、イベント時には町にもその熱気が伝わればよいと考えた。
ステージと客席の一体的な空間はしっかりとした矩形であるべきだと考えたため、ステージを正面に見たときの右側におおきな棚で直線をひいた。棚の向こう側にトイレや厨房といったバックスペースを押し込み、棚の間に開口部を設けて厨房からのカウンターとした。
この大きな棚はオーナーやスタッフなど関係者みんなでDIYでつくりあげた。オーナーと話していると、時間の経過や社会状況の変化につれ、お店の在り方も柔軟に変わっていくことが想定された。その際に、この棚がすべてを受け入れる大きなプラットフォームになると構想して設計したが、しだいに「場合によってはこの棚自体も変えてしまいたいと思われるかもしれないな、それならばこの棚をみんなで作ることでこの棚に手を加えることのハードルを下げた方がよいな」と考えるようになったためである。
用途:カフェ・バー/イベントスペース
工事種別:内装工事
設計期間:2015年9月~11月
施工期間:2015年12月~2016年1月
主体構造:RC造
階数:1階部分
延床面積:150㎡(当該範囲)
所在地:東京都墨田区
UNITYDESIGNと共同設計。