NSD 佐久新校施設整備事業 プロポーザル提案

2023.09

長野県では「長野スクールデザイン(通称NSD)プロジェクト」として、県立高校の合併・統合およびそれに伴う施設整備を計画的に進めている。このプロジェクトにおいて、施設整備の設計者はオープンなプロポーザルで選定され、その審査員はすべて同じメンバーとなっている。

このNSDプロジェクトの中の、長野県佐久市の2つの県立高校を統合・再整備する計画に対する提案である(現野沢北高校敷地内における建て替え計画)。残念ながら選定されることはなかったが、最終6案に残り、現地審査にて審査員のみならず両校の生徒やOBに見ていただくことができた。

単位制の授業がメインとなる佐久新校では、授業ごとに教室を移動する必要があるため「移動」そのものが重要な学びのアクティビティとなるとの考えから、行き止まりのない動線=学びの「ループ」で校舎全体をつなぎ、さらに地域へとそのループを展開してゆく提案とした。校舎・グラウンド間に敷地を南北に貫く地域連携の軸「のざわプロムナード」を設け、それに併設して地域連携のための諸室を配置することで、地域と学校との関係が今以上に密接し様々なアクティビティが発生することを想起した。

校舎全体がひとつづきのループによる室内空間で構成されるため、冬の寒さが厳しい佐久地域でも安定した学校生活を送れる配慮をしつつ、屋内外にループがむすぶ「11の庭」を計画した。多様な庭が教室だけでは得られない学びや発見、交流の場となることを期待した。

用途:高等学校
工事種別:新築/一部改築(プロポーザル提案)
設計期間:2023年7月~9月
構造:木造、RC造、S造
階数:4階建て
延床面積:13,318㎡
敷地面積:約37,336㎡
所在地:長野県佐久市

建築設計:ラーバンデザインオフィス・小林・細谷共同企業体
構造設計 :ASA
設備設計 :Comodo設備計画
建築計画アドバイザー:柳澤要(千葉大学)