木造のちいさな事務所

2018.06

木造アパートの一室を事務所にリノベーションした。
天井は仕上げを剥がして小屋裏を露わに。床は針葉樹合板でフラットにし、棚と机の高さを全てそろえて部屋の外周を囲うように設けた。そして、天井下地材の底面と棚・机の上端の木口を黄色で塗装した。
天井の黄色い仮想境界より上は「もともと見えていなかった範囲」、棚上端の黄色い水平面より下は「新たに仕立て、覆った範囲」を示唆しており、中間部分は既存のままである。

手を付ける範囲を明確にすることで、最小限の介入で空間に拡がりと纏まりをもたらすことを目指した。

用途:事務所
工事種別:リノベーション
設計期間:2018年4月~5月
施工期間:2018年6月
主体構造:木造
階数:2階建て2階部分
改修面積:25.67㎡
所在地:千葉県千葉市
写真:佐藤亮介